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育児休業中の保育園申し込みと保活の体験談【2024年版】
こんにちは、むぎです。
私は現在、生後11ヶ月の娘を育てており、育児休業を取得しています。育児休業が終了する前に、娘を保育園に入園させるために保活(保育園活動)を行いました。しかし、思った以上に難しいことが多かったため、今回はその体験談をブログでシェアしたいと思います。特に、保活のタイミングや点数制度について、詳しく解説します。
保育園申し込みの流れ
私の娘は10月生まれのため、私の住む地域では8月末が10月入園の保育園申し込みの締め切りです。必要書類をそろえて市役所で申し込みを行いました。しかし、9月中旬に届いた結果は「定員超過のため、入園不可」というものでした。
事前に市役所に何度か訪問し、保育課の方に現在の入園状況について確認していました。申し込みを行った8月に確認した際は「空きがある」との回答をもらっていたため、娘も入る可能性が高いと思い、職場復帰の準備も進めていたのですが、9月には定員が埋まってしまったようです。希望の保育園に入れず、これが保活の難しさを実感した瞬間です。
保活の難しさを実感した体験談
「保活」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、実際に経験してみると、保育園に入れるかどうかは「生まれ月」によって大きく左右されると感じました。
生まれ月が影響する保育園入園のチャンス
年度の前半(4月~8月頃)に生まれた子どもは、1歳の誕生日を迎える直前に保育園に申し込んでも、入園できる可能性が高いです。しかし、それ以降に生まれた子どもは、定員がすでに埋まってしまっていることが多く、どれだけ保活を頑張っても厳しい状況が続きます。
保活の工夫
保活には2種類あります。一つ目が希望する保育園を選ぶ保活、もう一つが保育園に入れる可能性を高めるための保活です。一つ目の希望する保育園を選ぶ保活は十分に吟味する必要があります。過去に保育園を選ぶ保活の記事も作成しているので、よかったらご覧ください。



しかし、保育園に入れる可能性を高めるための保活は、やってもあまり意味がないと、経験を通じて感じました。保育園に入れる可能性を高めるための保活は、大きく分けて2つあります。
- 議員枠や市議会との繋がりを利用する方法
- 嘆願書をつける方法
1. 議員枠や市議会との繋がりを利用する方法
多くの市区町村で「市民枠」のほかに「議員枠」が設けられており、議員さんのお子さんはこの議員枠で優先的に入園できる制度になっています。そのため、議員さんにこの議員枠を分けてもらうことで、議員の子でなくても「議員枠」で入園させてもらえるという場合がありました。
2. 嘆願書をつける方法
「嘆願書をつける方法」というのは、通常の申込書では入園理由を書くスペースが一行程度しかないことが多いため、別紙で「絶対に保育園に入らなければいけない理由」を添付するという方法です。親の介護をしなければならないとか、近くに支えてくれる親族がいないなど、様々な理由を書いて提出することで、市役所の担当者の心情に訴え、保育園に入園させてもらおうとする方法です。
実はこの二つは2010年代前半まではかなり効果が高い保活方法だったと伺えます。私も、現在小学生のお子さんをお持ちの親御さんから「議員枠で入園した」という話を聞いたことがありますし、嘆願書とネットで検索するとたくさん嘆願書の例文が出てきます。minneなどの手作り用品をネット販売しているサイトでは、嘆願書の代行サービスなども提供されています。
しかし2024年現在、調べてみた感じほぼすべての市区町村で、入園基準の点数が明確化されつつあります。細かい条件まで点数化が進んでいるため、議員枠や嘆願書はほとんど意味を持たなくなっていると感じました。AIによる判断の自動化も進んできており、人の感情が入る余地がほぼなくなってきています。以下に点数の一例を紹介します。
保育園の入園基準と点数制
現在の保育園への入園は、点数制度によって決定されます。市区町村によって異なりますが、一例として以下の基準と点数配分を紹介します。
主な点数基準
保育園に入園するためには、まず保育を必要とする理由が必要です。祖父母など両親以外に保育できる人がいない状況で、以下に当てはまる必要があります。
- 両親が就労している
- 出産の前後である(パートナーは就労している)
- 病気やケガをしている(パートナーは就労している)
- 障害がある(パートナーは就労している)
- 介護が必要な親族がいる(パートナーは就労している)
- 災害復旧作業が必要である
- 求職活動中である(パートナーは就労している)
- DV・虐待の恐れがある
各項目ごとに点数が設定されており、合計点数が高いほど入園の優先度が上がります。
上記に加えて、加算ポイントと減点ポイントがあります。以下で詳しく説明します。
就労状況
| 勤務形態 | 勤務時間(月間) | 点数 |
|---|---|---|
| 正社員 | 160時間以上 | 10点 |
| 正社員 | 140時間以上 | 9点 |
| 正社員 | 120時間以上 | 8点 |
| 正社員 | 100時間以上 | 7点 |
| 正社員 | 80時間以上 | 6点 |
| 正社員 | 48時間以上 | 4点 |
| 派遣・パート | 160時間以上 | 9点 |
| 派遣・パート | 140時間以上 | 8点 |
| 派遣・パート | 120時間以上 | 7点 |
| 派遣・パート | 100時間以上 | 6点 |
| 派遣・パート | 80時間以上 | 5点 |
| 派遣・パート | 48時間以上 | 4点 |
| 自営業(メイン) | – | 10点 |
| 自営業(サブ) | 160時間以上 | 7点 |
| 自営業(サブ) | 141時間以上 | 6点 |
| 自営業(サブ) | 120時間以上 | 5点 |
| 自営業(サブ) | 100時間以上 | 4点 |
| 自営業(サブ) | 80時間以上 | 3点 |
| 自営業(サブ) | 48時間以上 | 2点 |
| 内職 | 48時間以上 | 2点 |
妊娠・出産
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 出産月および前後2ヶ月の状態 | 7点 |
病気・怪我
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 入院1ヶ月以上 | 10点 |
| 常に病に伏せている(精神疾患・感染症) | 9点 |
| 週1回以上の通院 | 7点 |
| その他明らかに保育が必要な場合 | 6点 |
障害
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 身体障害者手帳 1・2級等 | 9点 |
| 身体障害者手帳 3・9・4級等 | 6点 |
| その他の身体障害者手帳 | 4点 |
| 療育手帳 A1・A2 | 9点 |
| 療育手帳 B1・B2 | 6点 |
| 精神障害者保険福祉手帳 1級等 | 9点 |
| 精神障害者保険福祉手帳 2・9・3級等 | 6点 |
介護
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 1ヶ月以上の入院付き添い | 7点 |
| 家族の看護 | 6点 |
| 保護者の三等身内・親族の介護 | 7点 |
災害復旧
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 火災・風水害等で家の修復に当たる | 10点 |
求職活動
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 求職活動中 | 1点 |
その他の条件
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 就学している方 | 5点 |
| 虐待やDVの恐れがある場合 | 10点 |
加算ポイント
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 生活保護を受けている | +4点 |
| 一人親家庭 | +12点 |
| 特別な支援が必要な家庭 | +5点 |
| 兄弟姉妹が同一保育園に入所している | +3点 |
| 3人以上の児童がいる場合 | +3点 |
マイナスポイント
| 状況 | 点数 |
|---|---|
| 保育料の滞納がある | -10点 |
| 保育園の内定を辞退したことがある | -2点 |
| 他の保育園に在籍中で転園希望 | -4点 |
点数の合計と入園の優先度
点数が高ければ高いほど、保育園に入園しやすくなります。例えば、両親とも就労しており、ひとり親家庭で、兄弟姉妹が同一保育園に在籍している場合は以下のようになります。
| 条件 | 点数 |
|---|---|
| 父が正社員で160時間以上勤務 | 10点 |
| 母が正社員で160時間以上勤務 | 10点 |
| 兄弟姉妹が同一保育園に在籍 | +3点 |
| 合計 | 23点 |
このように、複数の条件を満たすことで高得点を獲得し、入園の優先度を上げることが可能です。
点数制導入の背景と目的
2015年頃から、多くの自治体で保育園の入園基準が点数制に移行しました。この制度は、保育園入園の公平性を高めることを目的としており、客観的な基準に基づいて選考を行うことで、不公平な優遇や操作を防ぐ狙いがあります。
同一点数内での優劣のつけ方
以下の表は、保育園に申し込む家庭のうち、競合が多い点数の条件を点数が高い順にまとめたものです。また、それぞれの条件に対する入園難易度も併記しています。
| 条件 | 点数 | 入園難易度 |
|---|---|---|
| 両親とも正社員で兄弟姉妹が既に同一保育園に入園している | 23点 | 比較的易しい |
| ひとり親家庭 | 22点 | 比較的易しい |
| 父が正社員、母がパートまたは派遣で、兄弟姉妹が既に同一保育園に入園している | 22点 | 比較的易しい |
| 両親とも正社員 | 20点 | 難しい |
| 父が正社員、母がパートまたは派遣 | 19点 | 難しい |
上記の5条件が、競合が多い点数です。この点数の人がたくさんいることになります。
さらにこの中でも最も多いのが、「両親とも正社員(20点)」です。同じ点数内の人がたくさん応募することになりますが、同じ点数内での優劣のつけ方にも市区町村ごとに基準が設けられています。同じ点数内での優劣のつけ方については、ホームページ等では公開されておらず、教えてもらう場合は直接市役所の窓口で相談するしかない場合が多いです。
私が市役所の窓口で教えてもらった基準は、申し込み日順、つまり待機期間が長い人順です。8月1日に申し込んだけど落選した人と、9月10日に申し込んだけど落選した人がいたとして、二人が同一点数だった場合、12月に1名空きが出た場合は、8月1日に申し込んだ人が内定するという仕組みです。
保育園に入れない場合の対策
保育園に入れなかった場合、多くの市区町村では、毎月応募を自動的に継続してくれます。そのため、先生の補充や他の子どもの転園によって空きが出た場合、途中で入園できるチャンスがあるかもしれません。その待機期間の選択肢としては以下が考えられます。
育児休業の延長
多くの会社では保育園に入園できなかった場合、育休の延長が認められています。多くの場合、2段階になっており、0歳児クラスで入園できない場合は、1歳児クラスの4月入園まで育休を延長できます。さらに1歳児クラスの入園が不可だった場合は、子どもが2歳になるまで育休を延長できます。しかし、制度があっても、会社の雰囲気的に育休延長が難しいと感じる方もまだまだいらっしゃいます。
認可外保育園に預ける
市区町村が扱っている保育園は認可保育園(こども園)です。認可外保育所は独自の入園手続きで入園できる可能性があるため、認可保育園に入れなくても、認可外保育園には入園できるケースもあります。また、一部の市区町村では、認可外保育園に入っている子は加算点数が付き、認可保育園に入園しやすくなる場合もあります。しかし、認可外保育園は月謝が高額な場合が多く、家計の負担が大きいです。
親族等に預かってもらう
親族等育児をサポートしてくれる方に預かってもらい、自分は仕事に行くことも可能です。しかし、親族等育児をサポートしてくれる方が身近にいる場合は「保育を必要とする理由がない」と判断され、保育園への入園希望すら出せない場合があります。
ベビーシッターなどに預ける
自宅で親の代わりに育児をしてくれる方に預ける方法もあります。しかし、これも費用が高額になり、家計の負担が大きいです。
一時保育に預ける
認可保育園には、一時保育の設備が併設されている場合があります。この一時保育は、保育園に落ちた子どもの受け皿になっていることも多く、保育園に入れず待機中の子どもは優先的に利用でき、月20日まで利用できるなどの制度になっている場合があります。この一時保育では通常の保育と同様に、制作活動や外遊び、お昼寝等も実施するため、最も通常の保育園と近い生活を送ることができます。費用も1日500円~1000円程度の施設も多く、待機期間に仕事をしなければいけない場合の最も有効な手段です。
絶対に0歳児クラス(1歳になる誕生日まで)で保育園に入園させたい場合の選択肢
- 生まれ月を調整する
妊活をする際に、年度の前半に生まれるように調整する。 - 早めに入園させる
通常1歳の誕生日の直前(生後11か月)で保育園へ入園する場合が多いですが、より早い時期、年度の前半に入園させる。例えば12月生まれの子の場合、通常生後11か月である12月入園で保育園に申し込むが、生後7か月である8月入園で保育園に申し込むなど。 - 遠い園や希望ではない園も選択肢に入れる
応募する園の数が増えれば増えるほど入園できる可能性は高まります。絶対に仕事に復帰しなければいけないなどの場合、遠い園や希望ではない園も申し込む必要が出てくる可能性があります。しかし、遠い園や希望ではない園に入園後、近場の希望の園に転園したいと思ったとしても、減点ポイントー3点がついてしまい、転園の難易度は非常に高いです。慎重に判断する必要があります。
まとめ
今回の私の体験を通して、保活の難しさを実感しました。特に、保育園の入園はタイミングが重要であり、何月に生まれたかが入園の成否を大きく左右します。もしこれから保活を始める方は、早めに情報収集し、状況に応じた対策を立てることをおすすめします。特に入園の基準点数は市区町村によって異なるため、早めに確認しておくことをおすすめします。市区町村のHPで確認するか、窓口で教えてもらえます。
私の会社では1歳児4月入園までは育休延長する人が多いため、今回は私も育休延長することにしました。毎月応募は続けるため、空きが出次第入園する予定です。しかし空きが出る可能性は低く、1歳児4月入園も激戦と聞いているため、仕事復帰できるのかひやひやしています。
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